PDF・画像の変換サイトに送ったファイルはどうなる?規約の実例

公開日: 2026年8月8日 / 更新日: 2026年8月8日

結論:主要な変換サイトは「サーバーで処理し、短時間で削除する」と規約に明記しています。つまり、ファイルは一度は届いています。

  1. 確認するのは規約の2か所だけ(保存期間と、二次利用の有無)
  2. 削除までの時間を公表している会社は多く、1〜2時間としている例が目立ちます
  3. 一方で「ファイルは端末から出ない」と明記しているサービスもあります

「無料のPDF変換サイトを使いたいけれど、この書類を送って大丈夫だろうか」——そう迷ったことはありませんか。検索すると「安全です」「危険です」という断定が並びますが、判断の根拠が示されていないことがほとんどです。

実は、多くのサービスは自分たちの規約でファイルの扱いをはっきり書いています。この記事では、主要サービスの規約に実際に何と書かれているかを引用して確かめ、そのうえで自分で判断できるようになるための読み方をお伝えします。

確認するのは規約の2か所だけ

プライバシーポリシーは長くて読む気が失せますが、ファイルの扱いを知りたいだけなら見る場所は2か所です。ページ内検索(パソコンなら Ctrl+F、スマホなら「ページ内を検索」)で次の言葉を探してください。

  1. 保存期間:「削除」「保存期間」「retention」「delete」。いつ消すかが書いてあれば、それは「一度は預かる」という意味です。
  2. 二次利用:「第三者」「提供」「学習」「train」。アップロードされたファイルをAIの学習などに使わないと明記しているか。

この2つの記述があれば、そのサービスはファイルを預かる前提で運営されていると分かります。逆にどちらも見つからない場合、それは「送っていない」ことの証明にはなりません。単に書いていないだけかもしれないからです。

実例:主要サービスの規約には何と書いてあるか

実際に各社の公式ページを確認しました。いずれも2026年8月8日時点の記述です。規約は改定されるため、実際に使う前にはご自身でも最新版をご確認ください。

iLovePDF(PDF結合・変換など)

ILOVEPDF will delete the files of your Content (as defined in the Specific Terms of Service) within TWO (2) HOURS of being processed on ILOVEPDF's servers.

(訳:iLovePDFは、お客様のコンテンツのファイルを、iLovePDFのサーバー上で処理されてから2時間以内に削除します。)

出典:iLovePDF Privacy Policy(2026年8月8日確認)

「サーバー上で処理されてから」という書き方に注目してください。処理はサーバーで行われることが、削除の約束とセットで明記されています。

Smallpdf(PDF変換・圧縮など)

If you access our services via a User Account, we delete User Files within one hour unless you save them to your file storage. When you choose to delete saved User Files, we generally delete them within 14 days.

(訳:アカウント経由でサービスをご利用の場合、ファイルストレージに保存しない限り、User Filesを1時間以内に削除します。保存したUser Filesを削除する場合、通常14日以内に削除します。)

出典:Smallpdf Privacy Policy(2026年8月8日確認)

同じページのAI機能に関する項では、アップロードされたファイルをモデルの学習には使わないこと、結果を保存しない限り永続的な保存は行わないことも記載されています。上の引用はアカウント利用時について述べたものですので、それ以外の場合の扱いは規約全体を通してご確認ください。

PDF24 Tools(PDF結合・変換など)

PDF24は日本語のツール画面に、扱いを直接書いています。

PDFファイルは当社のサーバー上のクラウドに統合されるため、このツールはシステムリソースを消費しません。

SSL保護付きファイル転送/サーバーはドイツ国内にあります/1時間後にサーバーからファイルを自動削除

出典:PDF24 Tools「PDF 結合」(2026年8月8日確認)

サーバーで処理していること、保管場所の国、削除までの時間まで書かれています。ここまで具体的に開示しているのは誠実な部類です。

Squoosh(Google製・画像圧縮)

すべてのサービスが送信型というわけではありません。Googleが公開している画像圧縮ツールSquooshは、逆のことを書いています。

Worried about privacy? Images never leave your device since Squoosh does all the work locally.

(訳:プライバシーが心配ですか? Squooshはすべての処理を端末内で行うため、画像が端末から出ることはありません。)

出典:Squoosh(2026年8月8日確認)

このように、ブラウザの中だけで処理する方式は特殊なものではありません。当サイトのツールもこの方式です。大切なのは、自分が使おうとしているツールがどちらなのかを知っておくことです。

サービスファイルの処理場所公表されている保存期間
iLovePDFサーバー処理後2時間以内に削除
Smallpdfサーバーアカウント利用時、保存しなければ1時間以内に削除
PDF24 Toolsサーバー(ドイツ国内)1時間後に自動削除
Squoosh(Google)端末内そもそも送信しないと明記

※ 各社の公式ページの記述をそのまま整理したものです(2026年8月8日確認)。安全性の順位付けではありません。規約は改定されるため、最新の内容は各社のページでご確認ください。

「1時間で削除します」が意味していること

ここがこの記事の要点です。削除の約束は、裏を返せば「一度は預かっている」という宣言でもあります。

送信 削除 サーバー上に存在する この区間の運用は、利用者からは直接確認できません 端末内で処理する方式では、この区間そのものが存在しません
削除の約束は透明性の表れですが、届くこと自体をなくすものではありません。

削除されるまでの間、ファイルはその会社のサーバー上にあります。そしてその運用が書かれたとおりに行われているかを、利用者が外から確かめる手段はありません。信頼するかどうかの話になります。

これは疑うべきだという意味ではありません。書いてある会社のほうが、何も書いていない会社よりずっと信頼できます。ただ、守秘義務のある書類のように「そもそも社外に出したくない」ものについては、信頼の話に持ち込む前に、届かない方式を選ぶという選択肢があります。

送信型が悪いわけではありません

誤解のないように書いておきます。ブラウザ完結型がいつでも優れているわけではありません。

保存期間を明記し、しかも短く設定しているサービスは、むしろ利用者に配慮した設計です。判断の基準は「良いか悪いか」ではなく、そのファイルの中身に対して、送るという手段が見合っているかです。

用途別・どちらを選ぶか

扱うファイル向いている方式理由
ネットで拾った資料、公開済みの書類どちらでも外部に出て困る情報が含まれていない
自分の写真、家族の写真端末内で処理顔や位置情報が含まれることがある
契約書、見積書、顧客名簿端末内で処理守秘義務の対象。社外に出す判断は個人ではしにくい
OCRなど高度な処理が必要サーバーで処理ブラウザだけでは品質が確保しにくい。ただし中身を確認してから

PDFの結合・分割や、写真の位置情報の削除といった基本的な作業は、ブラウザの中だけで完結します。当サイトのツールはファイルをサーバーに送りません。登録不要・回数無制限でお使いいただけます。

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規約に書いていないときの調べ方

規約を読んでも判断がつかないことはよくあります。そのときは、規約とは別の方法で確かめられます。いちばん簡単なのは機内モードで試す方法です。

送信型 規約にこう書いてある 「◯時間以内に削除」 「サーバーで処理」 例:iLovePDF Smallpdf・PDF24 ブラウザ完結型 規約にこう書いてある 「端末から出ない」 「ローカルで処理」 例:Squoosh 送らないツール。
どちらの記述も見つからないときは、規約以外の方法で確かめるのが確実です。

ページを開いたあとに端末を機内モードにし、通信を切ったまま処理を実行します。最後まで終われば、その処理は送信していないことになります。より確実に見るなら、ブラウザの開発者ツールで通信の記録を確認する方法もあります。手順はオンライン変換サイトは安全?アップロードを自分で確かめる方法で詳しく説明しています。

よくある質問

「◯時間で削除します」と書いてあれば安心してよいですか?

削除の約束が書かれていること自体は、透明性が高く望ましいことです。ただしその記述は、ファイルが一度サーバーに届いていることを前提にしています。削除されるまでの間はサーバー上にファイルが存在し、その運用が守られているかを利用者が直接確認する手段はありません。守秘義務のある書類など、届くこと自体を避けたい場合は、端末内で処理が完結する方式を選ぶ必要があります。

iLovePDFやSmallpdfは危険ということですか?

そうではありません。これらのサービスは、ファイルをサーバーで処理することと保存期間を規約に明記しています。何も書いていないサービスより、むしろ判断材料が多く透明性が高いといえます。この記事の趣旨は良し悪しの評価ではなく、扱うファイルの内容に対して適切な方式を選べるようにすることです。

規約にファイルの保存期間が書かれていない場合はどう考えればよいですか?

書かれていないことは、送信していないことの証明にはなりません。単に記載がないだけの可能性があります。その場合は、通信を切った状態で動作するかを試すなど、規約以外の方法で確認するのが確実です。重要な書類であれば、判断がつかないサービスは避けるのが無難です。

ブラウザだけで処理しているかどうかを自分で確かめられますか?

確かめられます。ページを開いたあと端末を機内モードにし、通信を切った状態のまま処理を実行してみてください。最後まで完了すれば、その処理はサーバーへ送っていないことになります。ブラウザの開発者ツールで通信の記録を見る方法もあります。

会社の書類を扱うときは何を基準にすればよいですか?

まず勤務先の規定を確認してください。社外のサービスにファイルを送ることを禁止している会社は少なくありません。規定上問題がない場合でも、顧客名や取引条件を含む書類は、端末内で処理が完結する方式を選ぶほうが説明がつきやすくなります。

まとめ

「安全か危険か」を他人の評価に頼らなくても、規約の2か所を見れば自分で判断できます。

使い分けができるようになれば、無料ツールはもっと安心して使えます。中身に見合った方法を選んでください。

当サイトのツールは、PDFも画像もすべてブラウザの中だけで処理します。ファイルはサーバーに送信されないので、規約を読み比べる手間もかかりません。全12種類を登録不要・無料でお使いいただけます。

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